優しい閃光

背番号2番、立ち位置は0番。わたしのいちばん

非徒然なる

春が終わって夏が終わって秋が終わりそうで、つぎは冬が来るなー。きっとわたしは日々をひとつずつ過ごす振りをして、ただ季節を四回繰り返すだけの生き方をしているのだろう。ぼんやりといつか見た景色をきのうのことみたいに思い出してみたりして、なんとなく生きて、なんとなくやりすごして、また今日という一日を無駄に殺めては、またあしたも性懲りも無くただ幸せに生きる。そういう人間。

アイドルっていきものは本当にすごい。だって、夜更かしした次の日になんとなくで休む一限とか、このコマが休講だしつぎも自主休講しちゃおうとか、そういうことではない。できない。ほとんどの人がしない。そういう世界で生きてる。当たり前と言われればそれまで、仕事なんだからと言われたらそれまで。ぐうの音も出ないけど、やっぱりえらいと思ってしまう。同時に、なんとなく休む、が出来た優斗くんの人生は、そんな優斗くんの今日は2015年の5月2日から止まっていて、それが再び動き出すとき、わたしはたくさん泣くんだろう。

でも2015年5月2日から新しく生まれた優斗くんという存在は、2015年5月1日までの優斗くんを忘れない。殺したままにしない。無駄なものなんてひとつもないと教えてくれる、そういうところ、好きだなあとひしひし思う。すごくすき。わたしは髙橋優斗くんという男の子のことがすごくすきなのだ。
優斗くんは人の幸せを願える子で、わたしはそんな優斗くんの幸せを願っている。だから「それぞれが「幸せだ」って思える未来があるように、みんなでがんばりたいと思ってるよ」の「それぞれ」に、ちゃんと優斗くんも入ってるんだよね、と、ちょっとキレ気味で思った。あとは「それぞれ」のために「みんな」で頑張るという文言に、この男の子の人となりだとか意思だとかを勝手に拾い上げて大切にしまいこんだり、ひとの幸せを自分ひとりで決めない、そんなとこも好きな一面だって再確認したり、ああきっと「そうやん」が「蒼弥」に聞こえちゃったんだろうなあと勘繰ったり、そんなことをした。

なんとなくで休めない日々を送る優斗くんはすっかりそれが板について、当たり前みたいな顔をしてステージで生きている。それでも当たり前じゃないこと、わたしは忘れたくないし、当たり前みたいにMCをこなす優斗くんもまんなかの優斗くんも、当たり前だけど当たり前じゃなくて、けど5月のある日に産声をあげた瞬間から、なにかとても大きな天命をあのまっしろでほそっこい背中に乗っけられてなおここまで走ってきたんだと思えるくらい、違和感のない0番だった。嬉しくて、なによりも誇らしかった。このはじまりの0番を、絶対に忘れないようにしよう。顔が大好きでいつもいつも顔ばかりを顔だけをロックオンしてるのに、あの日ばかりは板に刻まれた数字を一瞥した。大好きお顔と、交互に何度も見た。まごうことなき不動の0に、そこへ立つべき者の顔をした優斗くん。きっと優斗くんのことが大層お気に入りなのであろう運命とやらに泥臭くしがみついて、振り落とされなかったからこそ見れた最高の組み合わせ。髙橋優斗くんって本当に最高だ。

優斗くんは最高なので、運命の恋をしたいと言う。最高。ちなみにわたしは、このリア恋爆モテキャッチャーはどこぞの運命とやらに惚れこまれていると信じて疑わない。概念にすらモテる自担、最高。いつかそれすらも手玉にとって弄んでしまうんだろう。ただ、今はまだ手を引かれる存在でいて欲しいなんて我儘を言わせて欲しいな。どんなに不思議で恐ろしくてでこぼこな道でもちゃんと踏み締め駆けていく優斗くんが見る景色は、常に美しく素晴らしいものであってほしい。

優斗くんがアイドルをすることは義務じゃなくて、私がオタクをすることも義務ではない。絶対的なんてないひとつずつの条件が重なって、運命の元でか細くも繋がっている。いつ切れるかわからないし、どちらがどういう切れ方をするのかもわからない。たくさんの糸がぐちゃぐちゃに絡まる世界で優斗くんは毎日生きているし、その糸を隠したり見せてみたりなんかしながらわたしも細々と生きている。そんな生活の中で、友人と遊んだ帰りとか、泊まりに来た友人がお風呂に入っている時間だとか、不意にひとりになった瞬間にわたしの糸はときどき震え出す。こう寒いとそれも顕著だなって、そんなことを最近よく考えている。たとえば、能天気で楽しげな画像がちいさい電子の箱につくられたアルバムにあげられていくのを、電車に揺られながら眺める。ふと、今この瞬間も優斗くんが幸せな世界なら嬉しいな、そんなことをぼんやりと思う。

今年も春が終わって夏が終わって秋が終わりそうで、つぎは冬が来る。わけだけど。優斗くんが描くいちばん大きい夢を掴む未来はいつ来るだろう。それまでにわたしはどれだけの今日を殺すだろう。死屍累々の上に立ついつかのわたしが泣いていようと笑っていようと構わないと思えるくらいには優斗くんというアイドルが好きだ。あるはずだった一日を生贄に、アイドルとして明日を生きる優斗くんが大好きだ。いっとう輝くあの笑顔が答えだと言うのなら、きっと運命も調子付いて今後も度々優斗くんを新しい未来へ連れまわすだろう。わたしはその景色が見たくて見たくてたまらないから、溢れすぎる希望と期待と愛慕をそこへ逃すみたいに何回だって何枚だっていちばん上のあの欄を、愛しいはしごだかで埋めてしまうし、そうやって、そうやって今日も楽しく生きている。

今日もHiHi Jets 髙橋優斗くんのオタクが楽しい。