優しい閃光

背番号2番、立ち位置は0番。わたしのいちばん

青春の切っ先

2018年のクリエが終わった。

わたしがこのクリエでひとり勝手に受け取ったもの、感じ取ったものはそりゃあもうたくさんあって、その中でもとりわけ大切な宝物は、5人を受け入れさせてくれたことにほかならない。

 

2018年2月19日。レポを目にしていちばんに抱いたのはまず困惑、そして遅れて、いやだ、という気持ちだった。あとは素直に悲しいと思った。やっと4人のHiHi Jetをうまく愛せるようになったばかりだったから。

昨年12月、フジテレビの特設スタジオで4人が見せてくれたHiHi Jetとしてのきらめき。夏のそれとはなんとなくまた手触りが違っていて、今はHiHiB少年としてかもしれないけれど、きっとそう遠くない未来に4人だけのステージが見られるんじゃないかと勝手な期待と幸福感にひどく胸を締め付けられたまま乗ったゆりかもめ。窓から見えたクリスマスシーズンのお台場の景色はきっと一生忘れられない。

結果として、4人で、HiHi Jetとして単独コンサートをすることは叶わなかったけれど。

 

HiHi Jets体制になってはじめての現場はシアタークリエ。それまでの間にWSや少クラ、youtube等で5人のことはきちんとチェックしていた。そもそもこのもやもやに、加入したメンバーが誰であるかはまったく関係なくて(むしろ作ちゃんのことは大好き。はいはいのおたくとして、恩義もあるし)、ただ一度でも情を持ったHiHi Jetがなくなってしまったことに対してにつきる。そこは自分の中で明確だった。結局、何を見ても感情の整理はつかないままだったけれど、まあつかないままもでいいかなあってのみこんで、無理に形を変えることも、気持ちを捨てることもないまましばらく過ごした。少クラではじめて5人の姿がお披露目されたときに優斗くんが言った「これからも俺たち5人をよろしくお願いします」の言葉は一旦胸の中に預かっておくことにした。時が来たら、保留にしていたその言葉を取り出して、未来の私が勝手にどうこうする日が来るだろうと。

そうこうしているうちにクリエは始まって、優斗くんは綺麗な黒髪を茶髪にしていた。人の髪色ひとつであんなに錯乱したことは今までになかったけど、いざ現場に入って生で見たら信じられないくらいかわいかったので速攻で掌を返した。そして肝心の公演といえば、それはそれはほんとうに楽しかった。作ちゃんの「俺たち5人でHiHi Jets」がすんなりと自分の中に入って、溶けだして馴染んでいったから驚いた。もう一個の掌も早々に返して、幕が下りるころにはもうずっと前からそうだったような感覚すらほんのすこしだけだけど、あって。仕舞い込んでいた優斗くんの言葉を取り出す。今度はちゃんと受け取れた実感があった。

 

確かにあの頃HiHi Jetは存在していて、わたしは、はしもとくんと、みずきさんと、猪狩くんと、優斗くんの4人が大好きだった。

季節は移り替わってJetにsがつく。sが戻ってきた、かもしれない。冬に抱いた期待は春に違う姿で叶って、新たに夏が来る。

今年は彼ら5人と一緒の夏。青春真っ只中の彼らが「普通の学生の夏」をいけにえに、一瞬で、儚くて、とくべつキラキラ輝く夏をくれる。

クリエが終わって一ヶ月経った。いまだにクリエ懐古が止まらない心を、早くEXの思い出で埋め尽くしてほしい。